仮想OSってよく聞くけど一体なんだ!と思っている方は、実はシステムエンジニアにも多いかもしれません。というのも、詳細のブラックボックス化や細分化が進み、ハード方面に携わらないエンジニアは、趣味でもなければ詳しく知る機会がないからです。昔はハードウェアを一から集めて、インストールも全てやったもんだ、と言う方もまだ多い現状ですが、今後はどうなるか分からないのが現状でしょう。

そんな中、仮想環境・仮想化という技術が急激に進んでいます。仮想化を概念的に示すと、物理的な枠にとらわれず論理的に集約・分割してハードウェアを使うことができることです。仮想環境は、仮想化を用いて作られたシステムと思ってもらってよいでしょう。

なんのこっちゃ、と思った方は、自分のパソコンを思い浮かべてください。パソコンの電源をあげると、WindowsなどのOSが起動します。そして、仮想化していない場合、このパソコンで、複数(別種類)のOSを起動することはできません。ところが仮想化すると、一つのパソコンで二つ以上のものを扱うことができるようになります。

プログラミングなどが趣味でもない場合、普通にパソコンを使っている限り、この技術を必要とする機会はありません。しかし、特に企業が利用するコンピューターやシステムの場合、この物理的な制限がないということは、使っていない無駄な機械を隅々まで使うことや、システムを止めずに新しい機械へと移行が可能になるなど、様々なメリットがあり、大変に注目を浴びているのです。